商品陳列のコツ6選!売上を伸ばす陳列の方法を解説

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店舗運営において、「良い商品をそろえているのに、なかなか手に取ってもらえない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

実は、商品の売れ行きは「何を選ぶか」と同じくらい「どう並べるか」に左右される傾向にあります。

本記事では、定番の陳列方法から売上アップのコツ6選、陳列効果を高めるための什器選びのポイントまで詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

商品の陳列はなぜ重要?購買心理との関係

瓶が陳列されている様子

店舗を訪れた顧客が商品を買うか決めるのはわずか数秒ともいわれており、その一瞬の判断を左右するのが「商品陳列」です。

人は情報の多くを視覚から得ているため、整っている陳列には「価値があるもの」という印象を受けます。

また、購買心理には「滞在時間が長いほど客単価が上がる」という原則があるため、陳列を工夫して顧客の視線をうまく誘導できれば、予定になかった「ついで買い」を自然に促すことが可能です。

「つい手が伸びてしまう」「なぜかこの店では買いすぎてしまう」といった体験の裏側には、顧客心理を計算した戦略的な陳列が隠されています。

定番の商品陳列方法

スーパーの商品陳列

商品陳列の方法は、商品の特性や売り場全体の戦略、季節やキャンペーンの目的に応じて適切に使い分けることが重要です。

ここからは、具体的にどのような陳列方法があるのか、多くの店舗で取り入れられている「定番の商品陳列方法」を5つ紹介していきます。

縦陳列:商品を上下に積み重ねる配置

縦陳列は、同じカテゴリーの商品を、棚の最上段から最下段まで垂直(縦方向)に並べる陳列方法です。

顧客は立ち止まったまま視線を上下に動かすだけで、そのカテゴリーにある商品を一通り把握できるため、商品比較のストレスを大幅に軽減できるというメリットがあります。

視覚的に整理された印象を与えるため、定番商品の棚割りにおいてよく使用される陳列方法の一つであり、店舗の統一感を演出するのにも役立ちます。

横陳列:商品を左右に並べる配置

横陳列は、同じカテゴリーの商品を、棚の同一段に水平(横方向)に並べる陳列方法で、スーパーマーケットなどの大型店舗でよく用いられます。

人間の視線は構造上、上下よりも左右への動きがスムーズであるため、通路を歩きながら商品を見渡すシーンにおいて高い視認性を発揮します。

特定のブランドやアイテムを横に長く広げて陳列することで、そのカテゴリー自体の存在感やボリュームを強調し、顧客の関心を引き寄せる効果があります。

トライアングル陳列:三角形を意識した高さのある配置

トライアングル陳列は、中央の背を高くし、左右に向かって徐々に高さを下げることで三角形を作る陳列方法です。

視線が自然と中央の頂点(フォーカルポイント)に集まるため、特に注目させたい新商品や、利益率の高いイチオシ商品を配置するのに適しています。

平坦になりがちな棚の上に立体感とリズムを生み出し、店舗全体の空間をよりダイナミックで魅力的にしながら、顧客の足を止めるきっかけを作ります。

エンド陳列:売り場の端に設置して目立たせる

エンド陳列は、メイン通路に面した棚の両端(エンド部分)を活用する、顧客の目に留まりやすい陳列方法です。

入店直後の顧客や通路を回遊する顧客の視線を捉える重要な役割を担っており、季節のトレンド商品や特売品、期間限定のキャンペーン商品などを配置するのに適しています。

エンド部分が売り場全体の活気や季節感を演出する強力な視覚的フックとなり、顧客を奥の定番棚へ引き込む効果が期待できます。

ジャンブル陳列:商品を豊富に積み上げてボリュームを演出

ジャンブル陳列は、ワゴンや大きなカゴの中に商品をランダムに積み上げていく、いわゆる「投げ込み陳列」と呼ばれる陳列方法です。

あえて整然と並べないことで「今だけのお買い得品」や「掘り出し物があるかもしれないワクワク感」を演出し、顧客の購買心理を刺激します。

安価な日用消耗品や在庫処分のシーンで活用されることが多く、店舗全体に活気と賑わいを感じさせ、顧客が気軽に商品を手に取りやすい雰囲気を作る効果があります。

売上を伸ばす商品陳列のコツ6選

アパレルショップのディスプレイ

単に商品を並べるだけでなく、顧客が店内を回遊する際の心理や視線の動きを計算に入れることで、同じ商品でも売れ行きに大きな差が生まれます。

ここでは、売上アップに直結する商品陳列の具体的なコツを6つご紹介していきます。

コツ①:ゴールデンラインに主力商品を配置する

最も顧客の目に留まりやすく、かつ手が届きやすい床上85cm〜150cmの範囲のことを「ゴールデンライン」といいます。

このゾーンに売上を伸ばしたい主力商品や季節のイチオシ商品を配置することで、顧客は無理な姿勢をとることなく自然に商品を視認し、手に取ることができます。

逆に、利益率の低い商品や指名して購入されやすい定番商品は、あえて上下の棚に配置してスペースを有効活用するのがコツです。

コツ②:関連商品を近接させ「ついで買い」を促進

パスタの隣にパスタソースを置く、あるいはフライパンの近くに油やキッチンツールを配置するといった「関連陳列」は、顧客の潜在的なニーズを呼び起こす非常に効果的な陳列方法です。

顧客が商品を使用するシーンを売り場で連想させることで、一度の買い物における合計金額(客単価)を無理なく向上させることが期待できます。

関連性の高いものがまとまっている売り場は、顧客にとっても「買い忘れを防げる」というメリットにつながるでしょう。

コツ③:フェイス数を調整し、主力商品の視認性を高める

商品パッケージの正面は「フェイス」と呼ばれ、売り場における見え方を左右する重要な要素とされています。
このフェイス数を増やすことで商品の存在感を強調し、顧客の認知度を飛躍的に高めることができます。
どんなに良い商品であっても、1フェイスだけでは他の商品に埋もれてしまい、気づかれないまま通り過ぎられてしまう可能性があります。

売れ筋商品や大量に販売したい戦略商品については、3フェイス以上を確保するなど、視覚的なボリュームを持たせることが販売機会の最大化につながります。

コツ④:色彩戦略で視覚的な訴求力を高める

色彩は人の心理に大きな影響を与えるため、売り場全体のカラーバランスを戦略的に配置することで、商品の認知度と購買意欲が大幅に向上します。

例えば、暖色系(赤・オレンジ・黄色)は消費者の購買心理を刺激し、衝動買いを促進する効果があります。

一方、寒色系(青・緑・紫)は落ち着きや信頼感を演出するため、プレミアム商品の配置に効果的です。

商品を色別にグラデーション配置することで、視覚的な美しさと購買欲求が同時に生まれ、店舗全体の印象がより洗練されるでしょう。

コツ⑤:重さ・価格別の陳列で購買心理に訴える

商品の配置を決める際は、重量と価格のバランスを考慮したルールを適用することで、顧客に安心感と選びやすさを提供できます。

重いものを下段に、軽いものを上段に置くことで、視覚的な安定感を生むだけでなく、商品を手に取る際の不安を軽減させる効果もあります。

価格面においては、あえて高額な商品を最初に目に入る位置へ配置することで、その後に見る商品を「手頃だ」と感じさせることが可能です。

また、3つの価格帯を隣り合わせに並べることで、多くの人が真ん中のランクを選びたくなる心理を狙うなど、スムーズな購買決定を後押しすることにもつながるでしょう。

コツ⑥:顧客の目線を意識した商品配置

顧客が通路を歩く際の視線の動き(左から右へ流れる特性など)を予測し、進行方向の先に最も売りたい商品を置くなど、動線を意識した配置を行うのも1つの手です。

また、低い位置には子供向け商品を、高い位置には大人がじっくり選ぶ嗜好品を配置するなど、ターゲットの目線の高さに合わせるのも重要です。

定期的に複数の視点から売り場を観察し、配置の改善を行うことが売上向上の継続につながるでしょう。

陳列効果を高める什器選びのポイント

宝飾店の什器

魅力的な商品陳列には、その土台となる「什器」の選定が重要な役割を担っています。

どれほど優れた陳列理論を持っていても、商品のサイズや店舗の雰囲気に什器が合っていなければ、その効果を最大限に引き出すことはできません。

ここでは、商品の魅力を引き立てつつ、日々のオペレーションを円滑にするための什器選びのポイントを3つの視点から解説します。

商品特性に合った什器を選ぶ

什器を選ぶ際の最も基本的なポイントは、並べる商品の形状や重量、そして販売スタイルに最適な形状のものを選定することです。

例えば、重量のあるボトル製品には耐荷重に優れた棚が必要となり、軽い商品であれば、より軽量で移動しやすい什器を選ぶことで作業効率が向上します。

商品ごとの特性を十分に理解し、その特性を最も引き出せる什器を選ぶことで、商品の魅力が最大限に発揮されるでしょう。

可動性・カスタマイズ性で対応力を上げる

季節ごとの催事や新商品の入れ替えが頻繁に行われる店舗では、レイアウトの変更に柔軟に対応できる可動性やカスタマイズ性が什器選びの鍵となります。

キャスター付きのワゴン什器や、棚板の高さ調整を細かく行えるタイプを導入することで、在庫量や陳列スタイルに合わせた最適な売り場をつくることが可能です。

スタッフが容易に組み替えや移動を行えるような、利便性の高い什器を選ぶことが、長期的な運営コストの削減にもつながります。

コンセプトに合った什器デザインと素材選び

什器は商品の背景としての役割も持つため、店舗全体のコンセプトやターゲット層に合致する素材とデザインを選ぶことが重要です。

高級感を演出したい場合にはシックな色合いの金属やガラスを用いた什器を、自然派や温かみを強調したい場合には木目調の什器を採用することで、ブランドの世界観を演出することができます。

什器自体の主張を抑えつつ、商品のカラーやパッケージを引き立てるような質感を選ぶことで、質の高い買い物空間をつくれるでしょう。

商品陳列のコツ6選! | まとめ

本記事では、売上を伸ばすための基本的な商品陳列手法から、顧客心理を突いた具体的な6つのコツ、そしてそれらを支える什器選びのポイントまで詳しく解説しました。

商品陳列は単にアイテムを並べるだけの作業ではなく、顧客の視線を巧みに誘導し、心地よい買い物体験を提供する重要なマーケティング戦略です。

今回ご紹介した商品陳列のコツを自店舗のターゲットや特性に合わせて柔軟に組み合わせ、売上アップにつながる売り場作りを目指しましょう。

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