店舗ディスプレイのポイントは?効果的な什器の配置やコツを解説
2025年10月09日
「8割以上の情報は視覚から」と言われることからも分かるように、 ビジュアルで魅せる店舗ディスプレイには高いクオリティが求められます。
今回の記事では、店舗ディスプレイの果たす役割や売り場設計で意識したいポイントについて、詳しく解説していきます。
「自社に適したディスプレイのフォーメーションが分からない…」
「より視線誘導できるディスプレイに仕上げるには?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
店舗ディスプレイを追及するメリット

まず、店舗ディスプレイのクオリティを高めることで期待できるメリットを2点ご紹介します。
店舗ビジネスの成果を目指す上で、美しい店舗ディスプレイは欠かせない存在と言えるでしょう。
お客さんの関心を高める
効果的に陳列された美しいディスプレイは、人々の視線を集めるため、 顕在層だけでなく潜在層を引き留める可能性を高めることができます。
また、顧客の入店誘導が成功すれば、自社で取り扱う商品の購入率を上げることにも繋がるため、集客や売上にも影響を及ぼします。
商品の魅力とブランドイメージを演出する
陳列される商品はもちろんのこと、 ブランドがもつ世界観やこだわりを正しいニュアンスで伝えられる点もメリットです。
取り扱う商品や店内の雰囲気をブランドイメージに沿って構築することで、お客さんのブランドコンセプトへの理解を深めるきっかけになるでしょう。
店舗ディスプレイのチェックポイント

次に、店舗ディスプレイをデザインする上でおさえておきたいポイントを4つご紹介します。
効果的な売り場づくりには、お客さんの誘導・購買意欲の向上を目的とした様々な配置手法が使われており、自社ケースをふまえてプランニングする必要があります。
テーマに相応しい統一感を意識する
売り場のテーマ決定は、店舗ディスプレイを設計していく上で必須の工程です。
特定のライフスタイルやシーズン、人生の節目となるイベントなどからテーマを打ち出すケースもありますが、 ディスプレイを見て直感的にテーマが伝わる仕上がりが理想的です。
テーマが決まり次第、ディスプレイに使う素材や装飾、商品の陳列スタイルなど、様々な観点から統一感を崩さないアイテムや配置を選んでいきましょう。
グルーピングとフェイシングを使い分ける
商品の効果的な配置方法には、「グルーピング」と「フェイシング」の2種類があります。
グルーピングは関連商品をまとめて配置する方法で、 商品のある場所を把握しやすく、お客さんのストレスフリーなショッピングに役立ちます。
フェイシングは、 商品の詳細が記載されたパッケージやラベルをお客さんに向けて並べる方法です。
これらの配置方法は、売れ行きの良い商品や宣伝したい商品のディスプレイに活かすのが良いでしょう。
顧客導線&配置ラインを工夫して設計する
お客さんの入店や商品購入の達成率を上げるには、スムーズな移動を促す導線考案と商品に目が行く設計が欠かせません。
店舗ディスプレイはビジュアルの美しさも重要ですが、それが 店舗の外から眺めた際にも魅力的に映るような配置を考える必要があります。
また、主力商品などは、最も手に取りやすいとされる ゴールデンライン(地面から90㎝~135㎝ほどの高さ)に配置するのが良いでしょう。
コンセプトに沿って陳列ボリューム&余白を調整
ディスプレイに商品を 陳列する量と、置き場の余白にも工夫を凝らしてみましょう。
陳列量が多い売り場はにぎやかなイメージが出やすい反面、 野暮ったい雰囲気が出てしまう場合もあります。
また、商品の間隔次第で空間のイメージが変わってくるため、売り場のテーマや商品コンセプトなどをふまえ、最適なスペーシングを模索するのも良いでしょう。
店舗ディスプレイにオススメの構成5選

続いて、商品を効果的に魅せる代表的なディスプレイ構成5選をピックアップしました。
それぞれの特徴をふまえた上で、 自社の商品アピールに適したフォーメンションを試してみてください。
トライアングル
トライアングル構成は三角構成とも呼ばれるフォーメーションで、名前通り 三角形を描くように商品を配置する手法です。
種類やサイズ感にばらつきのある商品をセットで陳列したい場合に適しており、バランスを取りやすいフォーメーションとも言われています。
また、アイデア次第で見栄えするフォーメーションを多様に展開していくこともできるので、こだわりを追及したい方にもおススメです。
グラデーション
色の変化を感じ取れるように商品を配置していく手法をグラデーション構成と呼び、 カラーバリエーションの豊富さを魅力的にアピールしたい場合に有効な手法です。
カラーの系統が幅広い場合は、暖色⇒中間色⇒寒色の順に配置することで、視認性が高くキレイな色合いを魅せることができます。
また、同系色ごとに並べて、濃淡を表現するように配置することも可能です。
色の並べ方を工夫することで、 一貫性があり見やすいフォーメーションを展開することができるでしょう。
リピテーション
リピテーションとは、特定の商品や類似の商品を等間隔に配置するフォーメーションを指します。
遠目でも目立ちやすく、一定のリズム感を強調できるため、効果的に商品のイメージを伝えやすい手法と言えます。
店内の壁や柱周辺のエリア、高さがある天井にリピテーションを施すなどの応用的な活用事例が多くあるため、参考にするのも良いでしょう。
シンメトリー
シンメトリーは、センターとなる軸から左右対称になるように商品を配置していく手法です。
商品の存在感を強めたい場合や、フォーマルさや格式高いイメージを与えたい場合にオススメのフォーメーションです。
整った左右対称のパターンは、人が本能的に好みやすいと言われており、商品の好感度&認知拡大に役立ちます。
アシンメトリー
アシンメトリーは、シンメトリーを崩すスタイルで商品を配置していく手法で、独創性の高い雰囲気を醸し出すことができます。
際立たせたい商品や店舗のユニークさに焦点を当てつつ、スタイリッシュなイメージを強調したい場合に有効なフォーメーションです。
より魅力的な店舗ディスプレイに仕上げるコツ

最後に、店舗ディスプレイの完成度をより高めるためのコツをご紹介します。
設計や配置に気を配ることに加え、ディスプレイの質やトレンドを意識することで、より充実した売り場を作ることができます。
コンセプトを強調するデザインで統一
宣伝したいイメージを店舗ディスプレイで強化していくには、ブランドやコンセプトを正確に把握することが重要です。
ブランドやコンセプトのアピールに最適な素材や質感、陳列商品に合う色味などを固めていくことで、統一感のある店内とブランドコンセプトをアピールできます。
高品質なディスプレイ&最適な陳列法を選ぶ
安全かつ快適な売り場作りには、品質に優れたディスプレイと最適な陳列手段が必須です。
テーマに沿ったビジュアルやデザインはもちろん、耐久性や機能性の高い什器を選ぶことで、メンテナンスや買い替えの手間を省くことにつながります。
また、商品のアピールポイントを最大限に魅せるために、吊るし陳列にすべきか、シェルフに並べるべきかなど、適切な什器の選定もしておきましょう。
シーズンや流行に合わせたモチーフを活用
バレンタインなどのイベント関連グッズや季節ごとの旬のフラワーや植物のモチーフを並べるのも効果的です。
イベントや季節のイメージを連想させる色合いやアイテムを選定し、小物や装飾としてディスプレイを飾りたてることで、多くのお客さんの関心を高めやすくなるでしょう。
特に、季節関連の商品の宣伝にとって、旬のフラワーやグリーンの飾りは定番と言えます。
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