ジュエリーディスプレイの選び方って?商品&ブランドを輝かせる展示テクニック

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ジュエリーディスプレイ(什器)は、アクセサリーや宝飾品を「美しく・効果的に」見せるための必須アイテムです。

単に飾るだけでなく、商品の価値を引き立て、ブランドイメージを伝える重要な役割を担っています。

本記事では、ジュエリーディスプレイの存在意義や素材ごとの性質、ユーザー獲得に働きかけるセッティングのコツについて具体的に解説していきます。

「ジュエリーディスプレイを活かして展示スペースを充実させたい」
「新しくディスプレイツールを導入すべきか分からない…」とお考えの方は、ぜひご参照ください。

ジュエリーディスプレイの役割

黒いディスプレイツールとジュエリー

まず、ジュエリーディスプレイが果たす役割について説明していきます。

ジュエリーを美しく展示することに加え、工夫次第で商品価値の周知やブランドの宣伝も兼ねることができます。

商品価値の向上

魅力あるジュエリーやアクセサリーを数多く取り揃えている店舗でも、その価値を顧客に知ってもらえなければ売上や市場拡大には繋がりません。

適したジュエリーディスプレイを効果的にセッティングしていくことで、商品そのものの価値を広める機会を作ることができます。

ブランドイメージのアピール

ジュエリーを飾るディスプレイデザインは、来訪者に対してブランドの世界観を印象付けるために大切な要素と言えます。

競合ブランドとの差別化を図りつつ、自社ブランドの個性を齟齬なく理解してもらうには、適切な売り場づくりが必須条件になるでしょう。

素材ごとのメリット・デメリット

ディスプレイツールに展示されているジュエリー

次に、ジュエリーのディスプレイに使われる代表的な素材を4つピックアップしました。

それぞれのメリット・デメリットをまとめたので、特性をふまえつつ自社ブランド&商品のコンセプトにマッチした素材を選ぶことをおすすめします。

木製ディスプレイ

▪メリット
あたたかみや穏やかさが印象的で、材質感に関しては加工次第で様々なアレンジができ、高級感やナチュラル感を出す演出が可能。

▪デメリット
木目や色味との相性が悪い場合、ジュエリーの存在感がディスプレイに負けてしまう。また傷や汚れが目立ちやすい。
素材の特性上、表面に傷や擦れ跡が残りやすい。

木材特有のナチュラルなイメージや親しみやすさを感じさせる素材で、手触りの良さやビジュアルの美しさも特徴です。

自然由来のリラックス感を与えてくれる木製ディスプレイですが、木の種類によってはシックな雰囲気を演出することもできます。

アクリル製ディスプレイ

▪メリット
シンプルで現代的な雰囲気を演出しやすく、透明・半透明・カラーなど多彩なバリエーションがあります。

また、軽量&自由なデザインに加工できる素材ですので、モダン・カジュアル系のジュエリーとの相性が抜群。

▪デメリット
表面が傷つきやすく、場合によってはチープな印象を受ける可能性もある。

透き通ったアクリル製のディスプレイは、飾るアイテムを引き立てる存在として業界を問わず活躍している存在です。

また、加工性が高く他の素材よりも自由なデザイン性を有するディスプレイも多いため、色鮮やかなジュエリーや丁重に扱う必要がある繊細なデザインにもおすすめです。

金属製ディスプレイ

▪メリット
高級感・スタイリッシュさ
光沢やマット仕上げなど表面処理で高級感・アンティーク感を演出でき、宝飾・時計・ハイブランドに特にマッチ。

▪デメリット
コスト面にて加工や溶接、表面処理(塗装・メッキ)が必要になるため、木工に比べて製作コストが高くなることが多い。

金属ならではのツヤがジュエリーそのものを際立たせ、光沢感やカラー・金属の種類によって、色々な趣を見せてくれるのが金属製のディスプレイです。

また、強度や耐久性にも優れていることから、半永久的な利用にも最適なディスプレイと言えるでしょう。

合皮レザー・スウェード製ディスプレイ

▪メリット
柔らかい質感と流行に左右されず、長くスタイリッシュに使用できるディスプレイ素材です。

▪デメリット
経年劣化
時間が経つと表面が剥がれたり、硬化・ひび割れが起こりやすい。
また白素材を使用する場合は手垢など、ホコリが目立ちやすい場合があります。

柔らかく手触りのよい質感で、ジュエリーや時計などを優しく引き立てるのが特徴です。マットな表面は光の反射を抑え、商品の見やすさを高めます。

バリエーションも豊富かつ洗練されたイメージでもある素材のため、ブランドイメージに細やかに合わせつつ格調高い雰囲気をお求めの場合は、レザー系からディスプレイを選ぶのも良いでしょう。

ジュエリーディスプレイの選び方

ショーウィンドウを指さす女性

続いて、ジュエリーディスプレイを選ぶ上でおさえておきたいポイントについて解説していきます。

展示するジュエリーに合った寸法とブランドのトーン&マナーを意識することで、ディスプレイをより効果的に活用することができるでしょう。

ジュエリーの魅力を引き出すディスプレイアイテム

ディスプレイツールを選ぶ際、重要なのはジュエリー一点一点が持つ個性と美しさを最大限に引き出すことです。

単に商品を置くための台としてではなく、ジュエリーの魅力を引き立てるための演出装置としてツールを捉えましょう。

例えば、ネックレスやペンダントの繊細なラインは、流れるような美しさを強調できるツールで表現します。

また、リングの展示一つをとっても、立体的なリングスタンドに差し込むか、あるいはミニマムなステージトレイに置くかで、その印象は大きく変わります。

ジュエリーの輝き、デザイン、素材感を理解し、それに最も適したツールを選ぶことで、お客様の心に響く、記憶に残るディスプレイが生まれます

以下に、ジュエリーの種類ごとに適した代表的なディスプレイツールをまとめましたので、展示レイアウトの際に参考にしてみてください。

◆リング・リングスタンド
・リングスタンド(ツメ式)
・リングフィンガー
・リングチップ
◆ネックレス・ネックレストルソー
・ペンダントスロープ(斜面タイプ)
・ペンダントスロープ(アーチタイプ)
・ペンダントスタンド
◆その他アクセサリー
(イヤリング・ピアス・腕時計・ブローチなど)
・イヤリングスタンド
・T字スタンド
・時計スタンド
・クッション
・セールスケース

コンセプトに合ったデザインで統一感を出す

ジュエリーの展示をするにあたり、最初のコンセプト固めは非常に重要な工程です。

自社ブランドや取り扱う商品の特色を振り返りながら、展示のコンセプトイメージを固めていきましょう。

加えて、 既存顧客や潜在層などの嗜好やライフステージも考慮しつつ、シーズンイベントを併用した戦略を実践していくことで、より効果的な宣伝に繋がります。

また、 ツールに使用する素材・色数やその他の装飾を最低限にまとめることで、ディスプレイ全体の統一感が高まり、ジュエリーや自社ブランドを強く印象づけることができます。

ジュエリーを最大限に魅せる配置のポイント3選

ジュエリーを陳列する女性

最後に、ジュエリーの価値を更にアピールしていくために意識したいポイントを3つお伝えします。

展示スペースでユーザーの視線を集め、ブランドや商品の関心を高めるには、どのようなテクニックが必要なのでしょうか?

ゴールデンゾーン&ゴールデンラインにジュエリーを配置

戦略的な店舗設計において、来訪者の視線が自然と集中しやすい高さ(起立した状態で地面から約90~150㎝ほど)を「ゴールデンゾーン」と言います。

このゴールデンゾーンには、自社で最も売り出したいジュエリーや高額な価格帯の商品を積極的に配置していくことをおすすめします。

また、入店からの視線・移動の導線に着目する「ゴールデンライン」という考え方があります。

このゴールデンラインの中央あたりにメインアイテムのスペースをつくり、それに沿ってセット販売したい同シリーズのアクセサリーを展示するなど、ライン購入を狙った手法を編み出すことも可能です。

余白を活かす

適度な余白スペース作りは、ジュエリーの視認性を高め、ビジュアルを引き立てるために重要な作業です。

余裕をもって余白を作り出せるように、展示に使うディスプレイテーブルやプレートは大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。

また、リングの場合、隣に配置するリングとの間隔を指1~2本分空けることで、それぞれのジュエリーを等しくアピールすることができます。

ブランド宣伝用のアイキャッチを用意

ブランドをアピールするポップやボードを設置することは、新規ユーザーの獲得にも繋がる可能性があります。

自社のロゴやブランドイメージの色合いを意識したアイキャッチは、遠目からでも目立ちやすいため、ユーザーを展示スペースに誘導しやすくなるというメリットがあります。

なお、ストーリー性の強いアイテムを売り出したい場合アイキャッチ+ストーリー関連の小物などを添えて配置すると、より効果的に宣伝することができるでしょう。

ジュエリーのディスプレイなら、株式会社 橘へお任せください。

今回の記事では、ジュエリーの魅力を最大限に発揮しつつブランドイメージを戦略的に広めるディスプレイ活用方法について解説しました。

ジュエリー・アクセサリーの売り場づくりやツール導入でお悩みの方は、ぜひ株式会社 橘へご相談ください。

ブランドに合ったディスプレイツールの選定やセッティングを追求することで、ユーザーの購買意欲の向上や新規層の獲得をサポートしていきます。

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