VMDって何?売上アップに重要な店舗づくりとは
2025年12月23日
みなさんは「VMD」という言葉を聞いたことはありますか?店舗経営に携わっている方であれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
VMDが店舗づくりで大切であることはなんとなくわかっているけど、具体的にはどういうことをすれないいのか理解している方もいるでしょう。VMDがわかれば、店舗の売上向上も期待できます。
そこでこの記事では、VMDについて解説していきます。ぜひ店舗づくりの参考にしてみてください。
目次
VMDとは?ディスプレイと何が違う?

VMDとは「ビジュアル・マーチャンダイジング」の略で、視覚情報から顧客の購買意欲を高めるマーケティング活動の一種です。商品をただきれいに並べるだけではなく、商品を手に取りやすい位置に配置するなど、購入したいと思う売り場づくりをします。
わかりやすい施策で言うと、ブランドや企業のイメージに合う什器を導入したり、販売スタッフの研修などが上げられます。
ディスプレイとの違い
ここまで聞いてディスプレイと何が違うのか疑問に思う方もいるかもしれません。実際、同義として使われることもあります。しかしVMDとディスプレイとで、明確な違いがあります。
ディスプレイは商品を魅力的に見せる「一部」であることに対し、VMDは視覚的な販売戦略の「全体」を指します。VMDによって決められた方針やデザインに従い、ディスプレイができていくイメージです。
VMDにおいて基本となる3つの要素

VMDが販売促進において重要な販売戦略であることはおわかりいただけたかと思います。では実際に、VMDを成功させるにはどうすればいいでしょうか。
VMDを行うにあたって大切な3つの要素をご紹介します。
①VP(ビジュアルプレゼンテーション)
VPとは、ビジュアルプレゼンテーションの略で、主に入店を促すための施策です。店舗の入口やショーウィンドウなど、お客様が一番最初に目にするエリアのディスプレイです。
ここではブランドイメージを伝えたり、季節感を出すことでお客様の興味を引きます。VPによって入店率が左右されるため、最も重要と言えるでしょう。
②PP(ポイントプレゼンテーション)
PPとは、ポイントプレゼンテーションという意味で、入店したお客様に向けたディスプレイ方法です。売り出したい商品をピックアップし、目立つ位置に配置します。
マネキンを用いたディスプレイがわかりやすい例でしょう。PPを複数作ることで、お客様の回遊性を高めます。
そうすれば店内滞在時間が長くなり、商品をアピールする機会が増えることになります。PPの配置も、PPからPPへと移るように導線を整えるのもポイントです。
③ IP (アイテムプレゼンテーション)
IPとはアイテムプレゼンテーションの略で、商品一つ一つを手に取りやすく買いやすい位置に配置することです。商品のジャンルを揃えたりすることで、お客様は選びやすく、従業員は補充や陳列がしやすくなります。
商品の揃え方は販売するものによってさまざまですが、類似商品が近いとお客様も比較しやすくなるでしょう。
VMDを効果的にするには?

VMDの基本の要素を意識した売り場づくりをすることで、店舗の魅力を引き出すことができるでしょう。しかし、きちんとした戦略がなければVMDの効果は期待できません。
ではVMDを効果的にするにはどうしたらいいのでしょうか?ポイントをご紹介していきます。
ディスプレイにおける4つの基本構成
ディスプレイを美しく見せるためには、基本の構成があります。以下の4つの基本構成を押さえ、商品を配置してみましょう。
・三角:正面から見たとき、三角形になるよう高さが異なる商品を並べる
・シンメトリー:左右対称になるよう商品を並べる
・アシンメトリー:左右非対称になるよう商品を並べる
・リピート:規則性に沿って配置する
これらを意識することで、お客様の視認性を上げることができます。いろいろ試してみて、店舗の雰囲気に合った配置にしてみましょう。
顧客目線の売り場づくり
VMDは何のために行うことかを考えると、必要なのは顧客目線による売り場づくりと言えます。商品が手に取りやすいことはもちろんですが、店内を回りやすいということも重要です。
入口から会計までの導線を考え、お客様が買い物しやすい店内にすればお店の印象が良くなり、リピーターへと繋がるでしょう。
店舗のコンセプトが明確
VMDは視覚的に購買意欲を高めるマーケティングの手法ですが、ブランドのイメージを伝える手法でもあります。ブランドのイメージを上手く表現できれば、顧客の印象に残る店舗になるでしょう。
伝えたいコンセプトがきちんと設定されており、それに沿ったディスプレイにすれば一貫性が出ます。そしてそのコンセプトが顧客に伝わり、好ましいものであれば、購買意欲を高めることも期待できます。
また、コンセプトが明確であれば、ブランドイメージに合った集客も可能になるでしょう。
PDCAサイクルの運用
VMDによってどのような効果が得られたのか、感覚だけではなくPDCAサイクルを繰り替えることでより効果を出せるようにすると良いでしょう。新商品を出すタイミングや季節に合わせてVMDプランを立て実装し、そのプランによってどのような売上変動があったかを確認します。
そこから改善点を探し、次のプラン設計を行えばより良い売り場づくりができるでしょう。
スタッフへのルール化
VMDを効果的にするために、「どのような売り場にするか」を仕組み化していくことが重要です。その人がいないと売り場づくりができない、担当者が変わって売り場がかなり変わってしまった、ということにならないためにも、どのような売り場にするかマニュアル化しておくと良いでしょう。
マニュアル化しておけば、例え担当者が変わっても設計したVMPプランに合った正確な売り場づくりが可能です。さらにマニュアルがあることで、教える手間が省けるため、現場の負担を減らすことにもなります。
VMD、どのように活用されている?

VMDについて解説してきましたが、実際に売り場ではどのように活用されているのでしょうか。業種別にご紹介します。
スーパーマーケット
食品を取り扱っているスーパーマーケットでは、野菜や果物の見せ方にこだわっています。野菜や果物を購入する場合、注目したいのは鮮度や価格です。
そこで野菜や果物が新鮮であることをアピールするために、スポットライトで演出しました。光が商品に当たることで色鮮やかに見え、消費者の購買意欲をかきたてます。
また、季節に合わせた装飾や「特売」のPOPを使用するなども効果的です。中には、店舗ごとにテーマを設定して店内を装飾するスーパーマーケットもあるようです。
そういった工夫をすると、小さなお子様も飽きることがなく、楽しく買い物ができるという印象付けができます。
アパレルショップ
アパレルショップでは、多くの店舗が服をハンガーにかけて陳列していると思います。ジャンルごとに分かれており探しやすくはなっていますが、それではどんな服であるか一目ではわかりません。
そこでとあるアパレルショップでは、注目してもらいたい商品を正面に配置しました。正面から見えるようにすれば、ハンガーを持ち上げずともどのような服かがすぐにわかります。
同様にマネキンに新作を着せて入口付近に置けば、店舗に入る前からどのようなジャンルの服を取り扱っているかがわかりやすくなるでしょう。
書店
とある書店では、新しく発売された本を店内の目立つコーナーに配置しました。しかし、新刊を求めて来た顧客からは、どこに置いてあるのか聞かれることが多かったそうです。
それだけ目立たないので、当然新刊の売上は思うように伸びません。そこで新刊のコーナーであることがわかりやすくするため、POPでコーナーを装飾をしました。
すると新刊コーナーが一目でわかるようになり、売上も好調、新刊の場所を聞かれることも減少するという結果になりました。さらに問い合わせが多い本については、平積みにすることで目立たせることができます。
平積みにする場合は、すべて同じ高さに積み上げては手に取りにくくなってしまいます。高さを変えることで隙間ができ、顧客が利用しやすくなります。
VMDで店舗の魅力を引き出そう|まとめ
VMDは、今店舗経営で注目されているマーケティング戦略となっています。VMDが成功すれば、売上向上やリピーター獲得など、プラスの要素に繋がります。
そして一度売り場づくりをすればVMDが完了するわけではありません。季節に合わせて装飾を変えたり、什器を入れ替えることも大切です。
VMDを成功させるために、継続的に売り場のメンテナンスを行うようにしましょう。
